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「美しい国」という本が数十万部売れているそうです。著者は現職の内閣総理
大臣安倍晋三氏です。「国やぶれて山河あり」から引用して、どんなときも日本の
ふるさとの山河はいいものだ、ここにこそ自分の原点があるのだと、いっている
訳ではないと思いますが、今の日本の現況をみて「美しい国」と感じられるので
あれば、この人は一体どんな五感をもった人なのかと、続ける言葉も見当たり
ません。

憲法は法規の中の最高法規ですから、国家はどうあるべきかを国民に示して
具体的な法律の運用の監視者たるものです。つまり、憲法とはその生立ちから
考え方、それを保持していることに対して国民が誇りをもてるものでなければ
なりません。

戦後、アメリカのリジュウムで作られた憲法の生立ちがすべての原因とは言いま
せんが、他から与えられることに慣れきった日本人の感性は、それぞれの誇りを
失くしてきたように思います。昨今の不祥事を見ても、政治家としての誇り、経営者
としての誇り、教職者としての誇り、公務員としての誇り、これらの誇りの欠落は
戦後60年の結実として生まれてきたものでしょう。

各個人の特殊性から生じたものではなく、両刃の剣の片面だと思います。


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